内科・外科・人工透析科
079-245-3366
腎臓内科とは、腎臓に関わる病気を内科的に診断・治療する専門診療科です。具体的には、血尿やたんぱく尿が続いている方、腎機能が低下した方などが対象となります。
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腎臓は水分を調整したり、老廃物を排出したり、体のミネラルバランスを調整する大切な臓器です。
2024年の推計では、日本の慢性腎臓病(CKD)患者数は約2000万人(成人5人に1人)と報告されており、国民病と言われています。慢性腎臓病になると腎不全(透析)のみならず、心筋梗塞、脳卒中などの発症や死亡の危険性が高くなります。多くの場合、慢性腎臓病では自覚症状は透析の直前まで出にくいため、早期発見が大切です。健康診断などで尿や腎機能の異常を指摘された方は、ぜひ一度相談ください。
慢性腎臓病の重症度は、以下の図のように腎機能と、尿蛋白もしくはアルブミン尿により評価します。
透析導入となる原因は、糖尿病性腎症、腎硬化症が多く、高齢化にともない腎硬化症が増加しています。
糖尿病になると高血糖により、毛細血管や細い血管から太い血管まで色々な血管が壊れていきます。細小血管障害により、腎臓の糸球体が硬化して、アルブミン尿、たんぱく尿が出て、腎機能が悪くなるものが典型的な糖尿病性腎症ですが、アルブミン尿・たんぱく尿が少なくても腎機能が悪くなることがあります。
糖尿病の患者さんは高血圧も合併することが多く、また高齢化に伴い、高血圧性腎硬化症と糖尿病性腎症が合併することも増えています。
糖尿病と診断を受けてから、「長年血糖値は気にしていたけど血圧は気にしたことがなかった」という方もいらっしゃるので気を付けましょう。
糖尿病、腎硬化症による慢性腎臓病は、生活改善、食事療法、薬物療法を行います。当院では管理栄養士による栄養指導も受けることができます。
糸球体腎炎、ネフローゼ症候群の原因はさまざまです。腎生検など詳しい検査や専門的な治療ができる病院と連携をとって対応しています。
残念ながら末期腎不全となった方には腎代替療法の説明を行い、一緒に今後の治療について考えていきます。昔は、腎不全は老廃物が体に溜まって尿毒症となり亡くなる病気でしたが、現在は透析療法または腎臓移植により管理していくことが可能です。
透析は、余分な水分や塩分、老廃物を取り除いて、血液をきれいにする治療法です。透析は生涯継続が必要なため、必要になった旨を告げられたときはショックを受けられると思います。しかし、透析を受けながら、いきいきと明るく過ごされている方もたくさんいます。透析が必要となった場合にも、前向きな気持ちで快適な透析ライフを過ごせるようサポートしていきます。
当院では、充実した設備と共に、腎臓内科専門医・透析専門医によるきめ細かい管理の下に人工透析をおこなっています。また、透析治療は、長いお付き合いになるため、コミュニケーションが大切だと考えています。当院では、毎回医師による回診を行い、体調や生活の変化がないか確認しています。定期的に血液検査や画像検査をおこない、シャントトラブル時など必要に応じて専門機関へ紹介させていただきます。治療中に安心して過ごせるよう熱意あるスタッフと共に寄り添った医療を心掛けていきます。
院内は完全バリアフリーとなっています。一般外来の患者さんとは入り口を分けており、透析患者さん専用の入り口から入室可能です。
感染対策のため、個室も完備しています。
当院の血液透析装置は日機装製を採用しています。患者さんのよりよい透析環境を目指すため、透析業務支援システム(日機装 Future Net Web+)を導入しております。
血液ろ過透析(HDF)は血圧低下の予防、貧血やかゆみの改善、手根管症候群などの合併症予防などの効果が期待できます。当院では、オンラインHDF、i-HDF、適応がある場合はリクセルも行っています。
また、定期的なフットケア、必要時に栄養指導や運動指導を行っています。
穿刺困難患者さんにおいては、ポータブルエコーを用いたエコー下穿刺も行っております。
透析室のベッドそれぞれにアーム式テレビがついています。
透析治療中は照明がまぶしくないように、またエアコンが直接当たらないよう配慮した設計になっています。
当院では、ご自身で通院が困難な方、ご家族による送迎が難しい方のために、送迎サービスを行っています(月・水・金の午前、火・木・土の午前)。
ご利用をご希望の方は、まずはお気軽にご連絡ください。