内科・外科・人工透析科
079-245-3366
胃カメラ検査は、口や鼻から内視鏡を入れる検査で、食道や胃の状態を詳細に調べることができます。これにより、胃がんの早期発見や胃・十二指腸潰瘍、ピロリ菌感染などの診断が可能です。
当院では、オリンパス社のGIF-1200Nという細径スコープを用い、苦痛の少ない検査を心がけています。また、ご希望の方には適量の鎮静剤を使用し傾眠状態でリラックスしたまま検査を受けることができます。
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※組織採取やポリープ切除を行ったときは、もう少し時間がかかることもあります
ピロリ菌は胃内に住む細菌で、胃酸にも耐える性質があります。小児期にピロリ菌感染が生じて、長い年月をかけて胃炎が進行していき、胃がんのリスクが高まります。ピロリ菌は除菌治療によって除去が可能です。治療は胃酸を抑える薬と2種類の抗生物質を服用しピロリ菌を除菌します。一次除菌が失敗した場合は、薬を変更して二次除菌を試みます。
除菌に成功することで、胃がんリスクを大幅に軽減できますが、完全に防ぐことはできません。そのため、除菌後も定期的に胃カメラを行い、胃の健康状態を定期的に確認することが大切です。
大腸カメラ検査は、肛門から内視鏡を挿入し、大腸内を直接観察する検査です。これによって大腸がんや大腸ポリープなどの病変の有無を確認することができます。また、病変の一部の組織を採取して、顕微鏡で調べる生検や、ポリープを切除する内視鏡的治療も可能です。
検査前には、大腸内をきれいにするための下剤を服用いただきます。検査中は、鎮静剤を使用することでリラックスした状態で受けていただけます。
大腸癌の原因は完全には解明されていませんが、飲酒、喫煙、肥満、動物性脂質の多い食事などがリスク因子とされています。現在、日本人において大腸癌は非常に身近な癌となっており、定期的な検診が重要です。便潜血反応は、日本で推奨されている検査方法で、便中の血液成分に反応することで進行した癌を見つけることができます。便潜血検査で陽性の場合は、大腸カメラ検査が推奨されますが、前癌病変である10mm以上のポリープに対する陽性率は約30%と低いため、毎年の便潜血検査が勧められます。
内視鏡検診は日本では推奨されていませんが、海外ではその有効性が報告されています。米国では45歳以上の人に大腸内視鏡検査が推奨されており、1回の検査で10年間の大腸癌死亡率が約半減したとの報告もあります。また、日本においても3年ごとの内視鏡検査が大腸癌の発生リスクを1/5に減少させるとされています。ポリープを切除することで、癌の予防効果が期待されます。
当院では、大腸カメラ検査を通じて皆様の健康をサポートしています。症状が気になる方や検診を考えている方は、ぜひご相談ください。
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