糖尿病治療においては、当院では血糖値やHbA1cの迅速検査が可能です。血管エコーや動脈硬化の進行度評価も行いながら、個別の治療方針を策定しています。内服治療に加え、インスリン治療の導入指導や、24時間リアルタイムで血糖値を測定できる機器(Free Style リブレ2:患者さん向け:FreeStyleリブレ2特長|FreeStyleリブレ情報サイト)も取り入れています。食事指導にも力を入れており、患者さんの生活に寄り添った治療を提供します。
また、毎週月曜日の午前には、神戸大学糖尿病・内分泌内科の専門医による糖尿病外来も行っています。

糖尿病とは

糖尿病は、生活習慣や遺伝的要因などによって、膵臓から分泌される血糖値を下げるホルモンであるインスリンが十分に働かず、血糖値が慢性的に高い状態が続く疾患です。進行すると血管障害を起こし、網膜や腎臓、神経などに合併症を引き起こしやすくなります。

インスリンが十分に働かない原因には、膵臓のインスリン分泌低下と、肥満などによってインスリンが効きにくくなるインスリン抵抗性があります。

1型糖尿病と2型糖尿病

糖尿病には1型と2型があり、1型は主に小児や若者に多く見られ、膵臓の免疫異常によるインスリン不足で発症します。2型は成人に多く、遺伝的要因や生活習慣が影響して発症することが多いです。1型糖尿病の治療はインスリン注射が基本となります。2型糖尿病は食事や運動習慣の見直し、必要に応じて内服や注射薬による薬物療法を行います。糖尿病は無症状で進行することも多いため、早期の診断と血糖コントロールが重要です。

合併症の予防と治療の大切さ

糖尿病は合併症を起こしやすい疾患です。特に、糖尿病網膜症、糖尿病性腎症、神経障害は三大合併症とされ、放置すると失明や腎不全など生活に大きな支障をきたすことがあります。また、糖尿病は動脈硬化を進行させ、脳梗塞や心筋梗塞などの重大な病気も引き起こすリスクが高まります。
糖尿病が疑われる方や血糖値に異常がある方は、早期の診断と適切な治療を開始することが重要です。早期介入によって合併症のリスクを低減し、健康的な生活を維持することが可能です。

このような症状の方はご相談ください

  • 健康診断などで「血糖値の異常」を指摘された
  • 最近、お腹の辺りが目立って太くなってきた
  • 一般的な量の食事を摂取しても満足が出来ない
  • 急に甘いものが食べたくなる
  • よく食べるのに痩せる
  • ひどく喉が渇く、水をよく飲みたくなる
  • 尿の回数が多く、量も多い
  • 尿の臭いが気になる
  • いつも残尿感がある
  • 下腹部がかゆい
  • 手足が痺れる
  • 足がむくむ
  • やけどや怪我の痛みを感じない
  • 視力が落ちてきた
  • 疲れやすくなった
  • 意識が朦朧とすることがある

など